先日、フリーランスとして「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」の一般会員に入会しました。
フリーランスは全部自己責任
私はフリーランスの翻訳者(いわゆる個人事業主)として仕事をして10年になります。
会社勤めをしていた経験もありますが、会社をやめてフリーランスになってしみじもと実感したことがあります。
それは、、、
ということ。
福利厚生や手当がない
今まで当たり前のように利用していた「有給休暇」も、「健康保険組合」の各種福利厚生も、会社の研修プログラムも、会社員だからこそ利用できるものだったんです。
まあ、分かってはいましたけどね。
それでも健康保健組合の保養所とか、今はひたすらうらやましいです。
そんな私が一番きつかったのは出産のときですかね。
育児休暇という制度がないので、出産も自主休暇扱い。手当がなくで休んでいる間は収入ゼロなんです(健康保険の出産育児一時金は受けられました。まあこれは働いてなくてもみんなもらえるものです)。
早く仕事復帰したいのに年度途中の保育園入園は絶望的。
毎月保育園の空き状況と選考結果を確認しては落ち込む日々でした。
損害補償を請求される可能性
業務において私の過失で取引先に損害を与えてしまい、賠償を請求される可能性も大いにあります。
たとえば、「機密情報を流出させてしまった」、「納期に間に合わせることができなかった」など。
現在の私の取引先は翻訳会社オンリーなのですが、翻訳会社を通さず、会社から直接仕事をうけるようなことがあった場合、直接何らかの責任を問われるかもしれません。
特に契約書の翻訳などは危険度が高いと感じています。
故意ではないにせよ、「誤訳」をしてしまったせいで契約書の内容に瑕疵が生じ、取引先会社にとんでもない損失を負わせてしまった場合、私ひとりではどうにもできないような莫大な金額を請求されたら、そう考えると不安でたまりませんね。
フリーランス協会
私に限らず、フリーランスは社会的に弱い立場の中で働いているのが現状です。
そのような状況を受けて、1年ほど前に、そんなフリーランスのために一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会という団体が立ち上がりました。
メールのみの無料会員もありますが、私が入会したのは各種特典を受けられる有料の一般会員です。
1年ほど無料会員になっていましたが、少し前に決心して一般会員になりました。
フリーランスとして仕事をしている人であれば、誰でも入会することができます。
- 賠償責任保険(自動付帯)
- 福利厚生サービスWELBOXの利用(自動付帯)
- 所得補償制度(任意加入)
- その他、コワーキングスペースや各種サービスの割引き
任意加入の「所得補償制度」では、病気や怪我などで働けなくなった場合にその間の補償を受けることができます。
しかも、かなりの割引き率で加入できます。
(出産・育児休暇は病気ではないので無理だと思いますが。。。)
気になる会費は年間一万円。
私は、福利厚生の割引きを利用するだけでも元が取れると思ったので入会しました。
なにより、万が一の賠償請求に備えられるのが、仕事をする上でとても心強いです。
(そもそも補償してもらうような状況にならないのが一番ですけどね。。。)
任意の「所得補償制度」のはほうはまだ加入していませんが、利用を検討しています。
ご興味のある方はこちらで資料を確認できます。
最後に、フリーランスという働き方
働き方が多様化し、起業したり、副業を始める人が増えています。
私のようにフリーランスとして働く人も。
一方で、会社勤めの人よりも子供を保育園に入れることが難しいなど、フリーランスとして不平等な扱いを感じることもあります。
会社員の時は、面倒な手続きは他の人がやってくれたり、仕事を分担したり、自分の得意なこと(専門分野)だけに専念することができました。
煩わしい上司がいないなど、人間関係のストレスは減りましたが、確定申告などすべての手続き自分でやらなくてはいけない、売上が落ちれば収入に直結するなど、別の面で負担を感じる部分もあります。
それでも、私はフリーランスという働き方を選んだことに後悔はありません。
自分の努力次第でチャンスを掴むことができるし、取引先は自分で選ぶことができます。
責任を伴う自由、実力主義でありながら実力だけでは仕事は取れない、基本的に孤独、それがフリーランスであると考えています。